暮らすところの神様


 ここの暮らしの神さまは馬。荒川駒形神社を訪ねると白馬の像ときっと目が合う。彼あるいは彼女は雪に埋もれた元日にも、優しい目線で山を見守る。山に生きる生き物たちを気遣っている。神社が背負う雪深い山。その沢と稜線に野生動物の足跡模様が雪原に刻印されている。縦横無尽な夜明け前までの活動の痕跡。