2005-01-01から1年間の記事一覧
林間放牧を始めた。うんと広い森林のなかに電気牧柵を巡らせてある。岩間クンが丁寧に作った。1メートルはあろう雪の中で自在にジンガ郎は動き回っている。やるべきことはラッセルしながら移動すること。ここだと思ったところを前掻きすること。そうやって笹…
よく降るねえ。
粘性を帯びる雪の状態があるみたいで、縄状に連なり垂れ下がり切れない。雪が注連縄みたいだから、当座「雪縄」と名づけて、「yukinawa」とキーボードを叩いたら、『雪縄』と一発で変換した。「雪縄」っていう言葉、普通にあるの?
雪の季節がつくる造形。なーんかフラクタル。なーんかキツツキ。毎年、毎年。そして毎日、毎時間、変化する、寒い時期の、氷や雪の変化。
日本のあちこちで記録的な大雪が降りましたとニュースが報じた日の昼(本日)、龍の胴を思わせるようなやけに細長い雲が西の空、南北方向に横たわっていた。ほんとうにそれは浮いているというよりも、空に横たわっている龍の体の一部という感じで、ちょっと不…
空気がキン!として、雪がキュキュと鳴る、そういう季節がはじまる。最高気温は-3℃。夕闇に包まれかけている西の空。火星が現われる。日中の青空が宇宙にとってかわる時間帯。
ずっとむかしから伝承される芸能がある。つい最近はじまった観光がある。観光は芸能を利用する。芸能も観光を利用する。もちつもたれつ。 遠野ふるさと村は、そんな文脈で輝いている稀有なところだ。互いに利用しあって、互いに元気がでている。 大型バスで…
朝6時ごろ起きて、窓の外を見たら、たぶん雨から変わったばかりであろうような雪がヒラヒラと降っていました。少しして犬たちを散歩に連れ出したとき、それは大きな花びらのボタン雪になっていて、地面のあちこちを白く染めだしました。馬の世話に行くと、馬…
東北ツーリズム大学10月講座の前に、北海道のあっちこっちで分科会があり、みな美瑛町の交流会と全体会に集結した、という第3回の全国大会となるグリーンツーリズムネットワーク大会があった。 で、ここでのお話は、その大会が終わり、駅で切符を買うために…
さて、東北ツーリズム大学マネジメント学科2日目は、サービスコンサルタントで当大学の外部専門講師をお願いしている福島規子先生の市民公開講座で幕開け。進行をやっていたもので、ノートを取れなかったのがすごく残念。講座タイトルは『人をもてなすために…
2年目の東北ツーリズム大学マネジメント学科の10月講座が、22日(土)から24日(日)まで開催された。 今回のテーマは「おもてなしの本質を知る」。 ツーリズムが人と人の交流であるとすると、かならず、出会いのシーンがあり、ともにいる時間があり、別れの時…
更新もしないうちになんだかんだで、11月。 10月。いろいろなことがいっぱいあった。いろいろなことができなかった。とにもかくにも日々は過ぎていった。 宮守村はなくなり、遠野市もなくなり、遠野市が生まれた。 そのむかしの宮守村に10月に誕生したのが農…
写真がまったくへたくそで、みんなにみせたかった一番のシーンではないのだけれど、犬が踊っている。 すごいよ、実際に見ると。 飼い主の指示に集中して、ともにやるパフォーマンスをよろこんでいる。その場飛びで、人の頭ぐらいまで飛び上がり、着地し、寝…
9月27日、雫石の中川一さんのところに行ってきた。中川さんは民宿をやっていて、最近では特区がらみの自家製どぶろくで話題のひとりだけれど、そのまえからずっと遠方から来るお客さんがだいすきで、体験型のグリーン・ツーリズムの分野でも先頭ランナーであ…
東洋大学の大学生がやってきて3年目。 地域通貨とかワーキングホリデーとか、 そんなことがまつりを外に開いた。 5年も経つかなあ。 人がどんどん多くなる。いっぱいあつまる。 みんな肩の力がぬけていて、笑っているのがいいな。
答えは、子どもの手のひらにちょこんと乗るサイズのミニトマト。 いっしょに収穫した枝のトマトは黄色く丸い。これがふつう。 こっちはまるでトレーニング用のバランスボール。 四角い半透明の箱に生育途中から実を入れて育てたら、 バランスボール型黄色ミ…
これ、なーんだ? 春に種をまいて、芽がでてふくらんで…。 むすめの実験。 こんなことができるなんてびっくり。
やぶさめは見ているとつくづく感じるのだけれど、馬と弓矢を使用する局地的な戦闘の演習というか、シミューレーションみたいなもので、現場には暴力と危険が見え隠れしてる。馬も弓矢もたいへん凶暴な存在である。が、同時に、なんともいえない美しさと気高…
遠野のツーリズム的飯炊きおもてなしシーンでひそかに流行っているのが「蒸し釜」(写真下)だとすると、きのうからきょうにかけて出かけてきた福島県の会津坂下の飯炊きおもてなしシーンでは、「糠釜」(写真上)なるものが活躍していた。 「糠釜」とは言うが、…
なにはともあれ秋めいてきた。でもキアゲハがまだ幼虫で終盤を戦っている。荒川高原は秋の気配。台風(14号)は過ぎ去った。その二日あと。空は青く、雲は白い。空気は透明。
ここは農家の納屋の2階である。ここのあるじが(構想から始めるとたぶん10年近くかかって)納屋の2階をみずから(そして仲間とともに)改装し、社交場(溜まり場)と変えた(かつ、快適に寝ることができる畳敷きの別室までしつらえてある)。 こんなに快適な、飲み…
もし柳田國男という人がおらず、『遠野物語』という本が生まれていなかったら、遠野の風景は、いま、どんなだったろう。なにも変わらなかったという答えと、まるで違っていた、という答えの幅のなかのどこかなのだろうが、それはどの辺だろう。 ことしも菅原…
遠野の荒川高原に放牧されているのは牛や馬ばかりではない。犬もいた。犬は馬たちのエリアにいた。 どこの犬? なぜそんなになつっこい? いろんな人が目撃していた。一週間以上もずっと放牧地にいたらしい。 腹をすかしていたのだろう、まわりを飛び回るア…
ちゃんと夏らしい夏のために、ちゃんと沢らしい沢がある。夏は水につかるにかぎる。こどもは、この季節、水音だけの世界にとっぷりつかる。そしていろいろ感じる。水の冷たさや、川の流れる力や、渓流の匂いや、水面の光など。いろいろわかる。石のしたのカ…
東北ツーリズム大学の2年目、夏の講座が開講されました。 初日の、8月6日土曜日は暑かったなあ。百葉箱は35.3度。小井口有(こいぐち たもつ)さんによる『遠野物語』をめぐるまちおこしの講義がありました。若い土地の人たちを巻き込み、その力を外へ伝えて…
寒いと心配。暑いとへばる。どっちもつらい。とはいえ東北に夏が来た。ここ遠野にも夏が来た。 百葉箱で気温や気圧を測っている。きょうの最高気温は34.7℃。盆地の底はもっと暑かったにちがいない。 この百葉箱は、遠野の北東の沢筋の、とある分校にあったも…
なにかの健康法なのか、薬効でもあるのか、うちの犬はこの時期、毎朝、オオマツヨイグサの花を食べる。ひとつふたつじゃ満足しない。5つも6つも、ほっとけばそこらじゅうの大きな黄色い花を食べる。それもしぼんだやつじゃなくて、前夜あたりに開花した立…
今年の冬から半年かけて娘が集めてつくった、牛乳パックとジュースパックのカヌーが完成。天気のいい日曜日に近所の沢に軽トラで運んで進水式。パドルは子ども用の雪かきスコップ。最初はくるくる回っていたけど、だんだんコツをつかんで、左右のパドリング…
杉浦日向子さんが亡くなった。いきなりだ。表面的には多少は江戸風情の残っていた昭和の東京もあらかた終わっちゃって、そのあとの平成のこんな風情も、あたしにゃ似合わねーやとそっぽをむき、やっぱり江戸にかぎるぜい、とトンズラしたっていう唐突さがあ…
恩徳の熊野権現様にいたる、ブナの巨木がある山道から、ほんのちょっと歩いた右手には、ミズナラだと思うのだが、これもまた立派な大木がある。 大木はなぜだか、近くによって見上げたくなるし、見上げた光景がとてもよく、ちょっと癖になる。で、ここ荒川駒…