ダンシング・ドッグ


 写真がまったくへたくそで、みんなにみせたかった一番のシーンではないのだけれど、犬が踊っている。
 すごいよ、実際に見ると。
 飼い主の指示に集中して、ともにやるパフォーマンスをよろこんでいる。その場飛びで、人の頭ぐらいまで飛び上がり、着地し、寝転がって即360度回転し、またぐるり反転する。その回転の速さのすばやいこと。回転途中が目にしかと映らないのだ。
 その運動能力とリズムとご主人様への忠誠心は目を見張るばかり。
 しかもたいへん幸福そうなのだ。
 アジリティという犬と人のアスリートトレーニングを何年もやっている友人が遊びに来て見せてくれたパフォーマンスなのだけれど、うちの犬、まえからそうだったけれど、これ見ると、パフォーマンス的には駄犬じゃん、と思いました。
 思いがあって、覚悟があって、やりようを学べば、とんでもない関係を動物と人はつくれるのだなあ、と感じたし、この感じはジンガロ座で観た馬と人のときといっしょだった。
  人と犬のしあわせな関係の形のひとつを見たなあ。