暖かい日々に慣れはじめていたとき、吹雪がおとずれた。エコツアーはそんな月曜日の朝だった。
東北ツーリズム大学3月講座の最終日、みんなで象坪山に登り、野崎橋を経由して、デンデラ野に向かった。
歩くこと、車の通らない(通れない)道を行くこと、そういう気持ちよさってあるよなあ。
車が通らない道は、「遠野物語」の旧街道でもあり、百年近く前という、ついこのあいだのことを目撃している樹木に挨拶しながら歩く、ということでもある。
そんな道のたいていは馬も歩ける。
人が歩く。馬が歩く。
そのような山すそは心地よい。