馬の道具

tokuyoshi2005-06-24

 馬に関する道具は洗練されていて美しい。写真は馬と人をつなぐための道具(頭絡(とうらく)とハミ)。人はこの道具を馬の頭部に装着することで、人間の意志にって馬の運動のありかたをコントロールしようとする。この道具を含め、馬と人がコンタクトをとるいろいろな道具とそれにセットになった技術(わざ)があることによって、馬が人とともに、古来より、存在しえたとも言える。そしてそれらの道具はどれも合理的かつ美的なたたずまいをもっている(なおかつ進歩や変化の途上にある)。馬は、人がつくった道具と技術によって人に従属して存在しているが、人はときとして、こうした道具と技術を媒介にすることによって、馬に従属し(愛し)、すべてを捧げる存在となる。馬と人は双方向に従属している(あるいは、なくてはならない存在として関係しあっている)。