はじめての朝

 
 おそらく、東京からやってきた中学生の彼らのほとんどにとって未知の世界。
 おそらく、遠野の民家にとってはじめての修学旅行で来た中学生のゲストたち。
 天気は上々。
 似た経験はあるかもしれないけれど、生徒にとっても、学校にとっても、遠野にとっても、民家にとっても、はじめてづくしの日が始まる、そんな朝。
 みんなが無垢。
 元気な一日のはじまりの朝。