2年目の「いわてグリーンツーリズムネットワーク」通常総会

 いわてグリーンツーリズムネットワーク(IGN)の通常総会が盛岡であった。去年の7月に設立されて、2年目。
 県内のグリーンツーリズムになんらかの関わりがある人はだれであれ会員になれる。グリーンツーリズムに関わる(実践する)個人のみの会員(自治体や法人が会員ではなく)、というところ、この辺がこの組織についてはいいところ。
 資金がない、というのは弱点だけれど、生まれて2年目でいたしかたない、というのはある。
 でも、組織形態を重くしていないので、やりようによってはユニークな企画を実行できるフットワークは確保されている。
 ビジネスを重視して経済(お金)に重点を置くか。
 地域再生(集落コミュニティの再生)を重視して運動(人)に重点を置くか。
 中間にバランスできるゾーンが存在するのか。この問いはここ何年も中山間地域の人々の問いでもある。
 近年、廃校をグリーンツーリズム的な利用方法として再生させしつづけて、全国に名をはせる平櫛賢治氏がメンバーに加わったことは、金儲けと地域再生が共存するという問いについて、学ぶところが大きいと思う。ありがたい。
 繰り返すけれど、この会の一番いいところは、会員がどこかの組織の代表とか代理人じゃない、ということだ。個人が自分の意思で参加しているかどうかの違いを見分けるのは簡単。個人参加の人々は会議中力みがない。組織を負っていないからかな。みんなの表情や姿勢に自分というものが出ていた。いい集まりに育つだろう。
 課題は…。もっともっと異質な要素が(メンバーや事業内容に)必要な気がする(それは何かまだはっきりしないけれど、異分野や異業種とのつながりなんだなあと思う)。でも50%ぐらいは形が整い始めたと感じている。