オーライ!仙台

 先週の金曜日(10月22日(金))、仙台に行ってきました。

 「東北地域都市と農山漁村の共生・対流シンポジウム 〜都会と田舎行ったり来たり−オーライ!とうほく〜」という大変長いタイトルのシンポジウムのパネリストに呼ばれて出かけていったのですが、基調講演がなかなか面白かった。

 基調講演は川勝平太氏というわたくしは存じ上げない方だったのですが、国際日本文化研究センター教授で、オーライ!ニッポン会議副代表という立場の人であります。

 ところでオーライ!ニッポン会議とはなにか、ということでありますが、この説明が基調講演の趣旨ともいえるべきものだったので、全部を語ると大変長くなります。まずオーライ!というのが「オールライト(All Right)」までは分かったのですが、もうひとつは「往来」を掛けているとのことでした。

 正式名称は「都市と農山村漁村の共生・対流推進会議」といい、代表は養老猛さんとのことでした。

 国が推進するこの会議はなかなかに野心的で、つまりはこの時代にふさわしい国の新しいグランドデザインを描き、実行していこうという国民運動、ということがつまりは要旨のようでした。

 そんな話を川勝さんは熱っぽく語るのでしたが、歴史的な固有名詞、統計データ、国内外の知識・知見などをちりばめて語られており、なんだか久々にインテリといわれる人を見たような気になりました。

 さてそのあとはNPO法人あぐりねっと21理事長加藤徹さんのコーディネートのもと、たざわこ芸術村わらび座の大和田しずえさん、みやぎ生活協同組合理事の大友千佳子さんと川勝さんおよびわたくしがパネリストとしてそれぞれの活動を語ったわけですが、案の定というべきかみなさん含め時間切れになってしまいました。

 それでも大和田さん、大友さんとも現場の活動からの発言、というのは具体的でそこに思いや情も含まれている語りがにじみでていて、そういうのは好ましいよなあ、と思いました。

 そんなこんなで半月のきれいな仙台の夕暮れでありました。