柔らかい、硬い

tokuyoshi2005-06-07

 心は、柔らかく開いているときがあって、堅く閉じているときがある。前者のときは、無駄な力を使わずに外とコミュニケーションができるのに、後者になると防衛的になったり虚勢を張ったりする。そうやって、他人や外の世界を思うとおりにコントロールしたいと思うと、心に無駄な力が入り、不自然になる。不自然、というのは、音楽を奏でにくい姿勢だ。まわりの存在と通信ができなくなっている状態。携帯のアンテナが立っていない。だから体と心が緊張してこわばっている。でも、いっしょに笑ったり、笑わせたりすると、「かたくな」という心と体が溶けていくことがあって、そうすると人は人といて楽しい。動物といてもこれはおなじだ。動物のほうが人よりももっと感度が高いかもしれないので、もっとそのへんのこわばり具合とやわらか具合を細かく察知している気もする。そしてときには、もっとリラックスしなよ、なんてネコもイヌもウマも、すりすりとボディランゲージってやつで語りかけてくるのだ。