岩間クンのおじいちゃんはなんでもやる人である。炭小屋をつくる。炭を焼く。木を切る。寺の庭園をつくる。日本ミツバチの養蜂をやる。米をつくる。野菜をつくる。草木を育てる。キノコを原木で栽培する。イワナやヤマメをおかずとして釣ってくる。家も建て…

自発

東北ツーリズム大学マネジメント学科1月講座が終了しました。今回の三日間、全体を通して個人的にとても重要に感じたテーマは自発、ということです。自発、自発性、spontaneous。人も、馬も、犬も、自発的関係をつくるととても楽しい。楽しいのは楽。冒険と…

晴れ渡った日

天候が回復した午前中、雪掻きの手を休めると太陽は思いのほか高く、力強く、まぶしい。でもまだなんとか直視できるような太陽。陰になった雪の質感。こんな風のない日は、カラの類やエナガなどだろうか、群れなして、いつもよりも喧しく木々を渡って行く。

寒の季節。電話は不通。

水は来た。こんどは電話が止まった。うろたえているとき、遠野の人たちは、「こったらことねがった」と言いながら、普通にしている。雪掻きしている。遠野サッカーみたいだ、ことしの。遠野サッカーは野洲と鹿実のまんなかだ。そうぼくは感じた。ここいらの…

水と氷

1月3日から6日間、気温がプラスになることがなく、あっちこっちが冷凍状態。しっかしほんとに不思議。水という物質の温度に対応した在り様が、景色や暮らしの基底となっている。沢水を汲み上げるパイプが凍結して48時間。一日でいいから、氷が水になる温度に…

暮らすところの神様

ここの暮らしの神さまは馬。荒川駒形神社を訪ねると白馬の像ときっと目が合う。彼あるいは彼女は雪に埋もれた元日にも、優しい目線で山を見守る。山に生きる生き物たちを気遣っている。神社が背負う雪深い山。その沢と稜線に野生動物の足跡模様が雪原に刻印…

月の満ち欠けのように

大晦日の日に暦は新月だった。その月は新しい年を迎えるとともにだんだん太ってきて、きょうは夜の9時すぎ、西側の山の稜線に沈もうとしている。カーラジオの天気予報は、「明朝の盛岡の最低気温は、マイナス11度の予想です」と、たしか、言っていた。遠野は…

よいお年を!

林間放牧を始めた。うんと広い森林のなかに電気牧柵を巡らせてある。岩間クンが丁寧に作った。1メートルはあろう雪の中で自在にジンガ郎は動き回っている。やるべきことはラッセルしながら移動すること。ここだと思ったところを前掻きすること。そうやって笹…

クリスマスイブ前夜

よく降るねえ。

雪縄

粘性を帯びる雪の状態があるみたいで、縄状に連なり垂れ下がり切れない。雪が注連縄みたいだから、当座「雪縄」と名づけて、「yukinawa」とキーボードを叩いたら、『雪縄』と一発で変換した。「雪縄」っていう言葉、普通にあるの?

フラクタルとキツツキ

雪の季節がつくる造形。なーんかフラクタル。なーんかキツツキ。毎年、毎年。そして毎日、毎時間、変化する、寒い時期の、氷や雪の変化。

大雪の翌日の雲

日本のあちこちで記録的な大雪が降りましたとニュースが報じた日の昼(本日)、龍の胴を思わせるようなやけに細長い雲が西の空、南北方向に横たわっていた。ほんとうにそれは浮いているというよりも、空に横たわっている龍の体の一部という感じで、ちょっと不…

凍る季節のはじまり

空気がキン!として、雪がキュキュと鳴る、そういう季節がはじまる。最高気温は-3℃。夕闇に包まれかけている西の空。火星が現われる。日中の青空が宇宙にとってかわる時間帯。

ご利益のとき

ずっとむかしから伝承される芸能がある。つい最近はじまった観光がある。観光は芸能を利用する。芸能も観光を利用する。もちつもたれつ。 遠野ふるさと村は、そんな文脈で輝いている稀有なところだ。互いに利用しあって、互いに元気がでている。 大型バスで…

冬のさきがけ

朝6時ごろ起きて、窓の外を見たら、たぶん雨から変わったばかりであろうような雪がヒラヒラと降っていました。少しして犬たちを散歩に連れ出したとき、それは大きな花びらのボタン雪になっていて、地面のあちこちを白く染めだしました。馬の世話に行くと、馬…

少し話は戻って…

東北ツーリズム大学10月講座の前に、北海道のあっちこっちで分科会があり、みな美瑛町の交流会と全体会に集結した、という第3回の全国大会となるグリーンツーリズムネットワーク大会があった。 で、ここでのお話は、その大会が終わり、駅で切符を買うために…

東北ツーリズム大学10月講座2日目

さて、東北ツーリズム大学マネジメント学科2日目は、サービスコンサルタントで当大学の外部専門講師をお願いしている福島規子先生の市民公開講座で幕開け。進行をやっていたもので、ノートを取れなかったのがすごく残念。講座タイトルは『人をもてなすために…

東北ツーリズム大学10月講座報告 初日

2年目の東北ツーリズム大学マネジメント学科の10月講座が、22日(土)から24日(日)まで開催された。 今回のテーマは「おもてなしの本質を知る」。 ツーリズムが人と人の交流であるとすると、かならず、出会いのシーンがあり、ともにいる時間があり、別れの時…

横一さん

更新もしないうちになんだかんだで、11月。 10月。いろいろなことがいっぱいあった。いろいろなことができなかった。とにもかくにも日々は過ぎていった。 宮守村はなくなり、遠野市もなくなり、遠野市が生まれた。 そのむかしの宮守村に10月に誕生したのが農…

ダンシング・ドッグ

写真がまったくへたくそで、みんなにみせたかった一番のシーンではないのだけれど、犬が踊っている。 すごいよ、実際に見ると。 飼い主の指示に集中して、ともにやるパフォーマンスをよろこんでいる。その場飛びで、人の頭ぐらいまで飛び上がり、着地し、寝…

おじゅっこ料理

9月27日、雫石の中川一さんのところに行ってきた。中川さんは民宿をやっていて、最近では特区がらみの自家製どぶろくで話題のひとりだけれど、そのまえからずっと遠方から来るお客さんがだいすきで、体験型のグリーン・ツーリズムの分野でも先頭ランナーであ…

遠野、宮代、元八幡のおまつり

東洋大学の大学生がやってきて3年目。 地域通貨とかワーキングホリデーとか、 そんなことがまつりを外に開いた。 5年も経つかなあ。 人がどんどん多くなる。いっぱいあつまる。 みんな肩の力がぬけていて、笑っているのがいいな。

きのうの写真

答えは、子どもの手のひらにちょこんと乗るサイズのミニトマト。 いっしょに収穫した枝のトマトは黄色く丸い。これがふつう。 こっちはまるでトレーニング用のバランスボール。 四角い半透明の箱に生育途中から実を入れて育てたら、 バランスボール型黄色ミ…

これ、なーんだ?

これ、なーんだ? 春に種をまいて、芽がでてふくらんで…。 むすめの実験。 こんなことができるなんてびっくり。

やぶさめ

やぶさめは見ているとつくづく感じるのだけれど、馬と弓矢を使用する局地的な戦闘の演習というか、シミューレーションみたいなもので、現場には暴力と危険が見え隠れしてる。馬も弓矢もたいへん凶暴な存在である。が、同時に、なんともいえない美しさと気高…

糠釜と蒸し釜

遠野のツーリズム的飯炊きおもてなしシーンでひそかに流行っているのが「蒸し釜」(写真下)だとすると、きのうからきょうにかけて出かけてきた福島県の会津坂下の飯炊きおもてなしシーンでは、「糠釜」(写真上)なるものが活躍していた。 「糠釜」とは言うが、…

秋めく。

なにはともあれ秋めいてきた。でもキアゲハがまだ幼虫で終盤を戦っている。荒川高原は秋の気配。台風(14号)は過ぎ去った。その二日あと。空は青く、雲は白い。空気は透明。

遠野在郷流パブ

ここは農家の納屋の2階である。ここのあるじが(構想から始めるとたぶん10年近くかかって)納屋の2階をみずから(そして仲間とともに)改装し、社交場(溜まり場)と変えた(かつ、快適に寝ることができる畳敷きの別室までしつらえてある)。 こんなに快適な、飲み…

天神の山には祭りありて…

もし柳田國男という人がおらず、『遠野物語』という本が生まれていなかったら、遠野の風景は、いま、どんなだったろう。なにも変わらなかったという答えと、まるで違っていた、という答えの幅のなかのどこかなのだろうが、それはどの辺だろう。 ことしも菅原…

増えた

遠野の荒川高原に放牧されているのは牛や馬ばかりではない。犬もいた。犬は馬たちのエリアにいた。 どこの犬? なぜそんなになつっこい? いろんな人が目撃していた。一週間以上もずっと放牧地にいたらしい。 腹をすかしていたのだろう、まわりを飛び回るア…